関西風なテント泊の始め方

まずはテントを買ってください。で、説明書を読んでください。それでOKですよ。設営のしかたも 撤収のしかたも書いてあります。心配はいりません。だれにでもできるのです。

初めてテントを買って、テント泊をしようというときにとまどうかもしれないことを、ボクの それほど遠くない初体験を踏まえて説明します。で、最初に1つ言っておきます。お金がかかるんだ、 これが。大人買いが必要です。1から買っていけば10万円クラスの出費になるでしょう。なので いっぱい使って元をとらなければなりません。

1 テント泊のときの重さは13キロ〜

 テント担いだら重くなるから自分には無理だ、というのがテント泊を敬遠する一番大きな理由 でしょう。テント泊のときは装備もそうですが、調理用の水も必要ですから、そういった面でも 重くなりがちです。で、どれくらいかというと、ズバリ13キロ以上です(単独の場合)。ボクの場合水を除いて 12キロですから、装備が少し軽かったとしても水を入れれば13キロは担がなくてはなりません。 ちなみにボクの場合は水を入れると15キロが標準です。15キロだと最初は重く感じます。 が、耐えられないほどではないと思います。13キロであればやってやれないことはない。 日帰りで昼食用にストーブ(コンロ)を持っていけば8キロくらいにはなります。そこと比べて めちゃめちゃ重いわけではない。とはいえ、重さを感じ始めてからの1キロ1キロは大きな違いです。 日帰り用のザックに水を入れて13キロ〜15キロにしてみて担いでみてください。やれそうか、 無理そうかわかると思います。ちなみに、ザックが身体にフィットしているかどうかが、この重さ では非常に重要です。日帰り用のザックで軽いときは背面長があってなくてもどうってことは ないですが、この重さでは非常に重要です。なのでテント泊用のザックはお店の人と相談して、 フィットするものをシビアに選ぶことが必要です。が、フィットするやつに限って、 予算オーバーなんである。

2 ザックは50リットル以上が必要

 たぶん50リットルだと全部入りません(単独の場合)が、外にマットなどをくくりつければ 十分可能です。ま、最近の道具は小さく軽くなっているので1泊なら全部入れることも可能ですか。 通常、外にくくりつける場合で50〜60リットル、中に全部入れるのなら60〜70リットル以上必要です。 70リットルあればまあ十分ですが、雪山だとちょっとしんどいというかギリギリ可能な程度です。 とはいえ、80リットルあっても担げないとしかたないですから、よく考えて選びましょう。個人的な オススメは65〜75リットル程度。雪山テントやるつもりの人なら80〜90リットル程度です。でも、 さきほども書いたとおり、容量よりもザックのフィット感の方が大切です。

3 テントは好きなヤツでOK

 テント選びには気合いが入ると思います。1つめのテントとしては山用のスタンダードなヤツがいいでしょう。細かい違いはいろいろあるのですが、山用のスタンダードなヤツだったら、どれを選んでも大失敗ということはないでしょう。なににこだわるのか?細かな仕様にこだわってもいいし、重量にこだわってもいいし、メーカーでもいいし、フライの色でも構わないです。どれを選んでも大失敗はないのだから、自分の好みのものでOKです。大きさは、1人だったら2人用、2人で使うんだったら3人用がいいと思います。重量差はそれほどありませんから、少し広めのものがいいです。幅が90センチくらいの1人用は少しでも軽くしたい長期縦走のときなどに使いたい。2つめのテントとして考えた方がいいかなあと思います。逆に1人で3人用は広すぎて寒いですし、狭いテント場や混雑しているときに肩身の狭い思いをすることになりますので、大きすぎるテントもまたやめた方がいいでしょう。1つだけアドバイスを。テントはそれなりの値段がします。山道具屋さんのセールのときやポイント還元率の高い時期を狙って購入するべきです。値引きの額が大きくなりますから。で、買って自宅に帰ったら、説明書をみながらテントを設営してみましょう。ちなみにボクは設営してみたら、2人用なのにテントの方が部屋より大きくて設営することができなかった・・・

4 シュラフ、マット、ストーブ(コンロ)と鍋が必要

 テント以外に必要なものは、とりあえずこの3つです。シュラフは化繊のものは重くてかさばるので、沢登りとかそういうことをやる人以外はやめた方がいいでしょう。羽毛のものにしてください。どれくらいの暖かさのものを買うかは人によって感じ方が違うので難しいです。モンベルだったら#3か#4クラスが基準でしょう。#2ではたぶん夏は暑すぎるし、ちょっと重くてかさばると思います。逆に#5では春と秋は厳しいでしょう。暑い場合は上から掛けるだけでも使用できるので、少し暖かめの#3がいいんじゃないかなあと個人的には思います。暑がりか寒がりかで差し引きして考えてください。マットはもちろん軽いものがいいです。マットはザックの中に入れるのならかさばらないエアーを入れるもの、ザックの外にくくりつけるなら丸めるタイプのものがいいです。あと食事のためのストーブと鍋を。ストーブは小さくて軽いもので、3000kcalあるものがいいと思います。鍋はなんだっていいです。重さとかさばり具合を考えて選びましょう。別に自宅で使っているものだって構いません。買う場合は、最初はガス缶が入る、セットになっているものがいいでしょう。自分のストーブにのっけて落っこちないかどうかだけは確かめましょう。あと着火しない場合に備えてライターかマッチをストーブと一緒にいれておきましょう。これで必要なものはそろいましたよ。ここまで買ってしまったら、もう山へ行くしかありません。気が遠くなるので、何泊でもとがとれるかなんて計算してはいけません。

5 シュラフの暖かさについて

 シュラフを買うとき、どの程度のものを買えばいいか悩むと思います。当然暑いところでは薄いも のがよく、寒いところでは厚手のものがいいわけです。厚手のものの方が、ファスナーをあけたりす れば温度調整はしやすいですが、それを言うなら薄手のものでも着込めばいい、ってことになる。 厚手のものよりは薄手のものの方が軽いというメリットもある。が、寒いのはツライ。どっちやねん っちゅう話ですけど、結論から言うと登る山や季節はいつも違うので、これ1つでベストのものなど ないってことです。
 もう一つ、個人差も大きいんですが、どの大きさのテントで何人で寝るか、ということでもかなり 変わるということが最近わかりました。ボクだけですかしら。はっきり言うと1人は寒いです。心が ・・・ってだけじゃなく、体も。2人用テントを1人で使うよりも2人で使う方が室内も暖かいです。 テント内の空間は限られていますから、その中で出す人の熱気というかなんというかは、想像以上に 大きい。1人だと寒いけど2人だと暖かいということはよくある。さらに寝るときには隣の人のシュラ フも力になってくれるわけです。3人、4人と増えていくと(無駄に大きいテントだと変わりますが)、 もっと暖かくなる、というか、夏だとたぶん暑い。1人が多い人はやや厚手のものの方がよく、いつも 2人とか3人とか言う人は、1人の場合よりは薄手のものでも大丈夫、だと思う、たぶん。というわけな ので、日ごろ何人でテントを使うか、も考慮に入れてください。
 で、具体的にはどうなんじゃい、ということになりますわな。個人差があるので、あくまで個人 チョイスです。今、ボクがシュラフを持ってなかったら、という条件で何を買うかというと、モンベル のULスーパー(以下省略)の#3を持ってますが、やっぱしこれを買う、1人なら。1人ではやらず、 だいたい2人以上っていうんなら#4にする、と思う。ただ、#3と#4では62gしか変わんないだ よなあ。

6 最初はテント場まで2時間以内のとこにしといたりましょう

 最初は重く感じますから、登山口から2時間以内にテント場のあるところにしときましょう。瑞垣山・金峰山の富士見平や北八つの渋の湯から黒百合ヒュッテあたりが手ごろですよ。もっと自信のない人は大菩薩嶺とか。1回やってみりゃどれくらいなら行けそうかわかります。意外に重さはいけるもんです。たぶん。

7 大きなテントの近くは避けろ

 テント設営する場合、もっとも気をつけたいのはなんといっても設営場所です。平らになっているところとか、雨が降ったとき水溜りにならない場所とか、風が強くないところとか、気をつけないといけないことはたくさんあります。が、もっとありがちなのは隣りのテントがうるさい、っていうヤツです。場所が指定されないテント場の場合、まずテント場についたらさっと平らそうな水溜りにはならなさそうなところを探しましょう。でも、その近くに宴会をしているようなグループのテントがあったら、その近くは避けます。たいてい大きなテントは人数がいますから、夜遅くまでやかましいとしたもんです。夜やかましいのは、経験上からいうと女性の3人組以上も。女性同士の場合、男と違って酒が過ぎるということはあまりないのですが、やっぱししゃべるんですよ。2人組の場合はそうでもないですが、3人になるととにかくしゃべる。で、声も大きくなりがちです。女性3人以上のテントの近くも気をつけろ。そうすると、単独の人がやかましいということはありませんので、その近くなら大丈夫、かというと必ずしもそうではない。単独の人は早出の割合が高いので、朝早いのがイヤな人はその人が早出する人かどうかが重要です。世間話で聞いちゃうというのがてっとり早いですが、そうもいかない場合も多いでしょう。概ね若い人のほうが早出の割合が高いです。一方、年輩の方はあまり早出はしません。その分、夜に酒を飲んで、いびきをかく割合も高いような気がします。これも厳しい。早出ということでいうと、単独より2人(以上)組の撤収のほうがやかましいです。なぜかというと撤収のときに声をだすから。以上の条件を踏まえて、自分が早出するかどうかも考えて場所を選びます。他の人から少し離れたところがいいわけですが、そうも行かない場合はだれをお隣りさんにするか、まわりをよくみてすばやく決断しましょう。そうやって選んでも、あとから隣りに大きなテントをはられたりするんですがね。なので、大きなテントがはりやすいスペースの近くも避けた方がいいわけです。テント設営場所選びって難しいなあ・・・

8 石を使え

 実際の設営にあたって、テントはペグで抑えるわけですが、石があるところなら石を使いましょう。前に使った人の石がテントの形に残っていたりするので、あるもんは使いましょう。ペグ使うよりラクですし、地面の土を流出させずにすみます。ペグもなくさないですむしね。まれに石を使うなと書かれているところがありますが、そういう場合はペグを使いましょう。もちろん石がない場合もね。

9 テント張る場所がナナメる場合は左右ではなく上下に

 テント張る場所はナナメらずに平らなところが絶対にいいです。とはいえ、そうも言っていられ ない場合もあるわけです。そもそも平らな場所がない場合や、人が多いときは平らな場所から先に 埋まっていきますから、残ったのはナナメった場所だけ・・・ということもままあります。で、 そんなときはナナメった場所に張るわけですが、よほど極端にナナメっていなければ、頭が上、 足が下になるように張れば寝る分にはまったく問題ありません。食事のときにカップや鍋の水・湯が こぼれないようだけ注意すればいいだけです。
 問題は左右(寝るときに左手右手のある方向)にナナメっている場合です。自分では平らだと思って 張ったのに実はナナメっていた、というくらい微妙な傾斜でも、左右にナナメっていると寝るときに 想像以上にしんどいです。たいがい左右の下になっているほうにだんだん落ちていきます。で、 反対側に寝返りをうとうと思うのですが、そちらのほうが高いためなかなか(思っているよりも相当) できません。意識して高い側にごろんとすると下がすべってやっぱり下側から逃れられません。 そんなこんなで寝てられないし、体の片側だけで寝ることになるので、左右にナナメっていると めちゃめちゃしんどい。というわけなので、傾斜がある場合は必ず上下方向にナナメるように張る こと。平らに見えるところでも、左右方向にナナメっていないかは、テントを張る前に十分注意して ください。
 これね、テント泊をある程度経験した人ならみなさん経験してるはずです、たぶん。でもこの話って ほとんど読んだことないです。ボクは書いちゃうけど、なぜみなさんはこれを書かないのか? おそらく、これからテント泊を始める人にもその思いを味あわせてやろうというイジワル・・・ じゃなくて、身をもって経験してわからせてあげようという親心だと思います、たぶんね・・・。

10 夕食は5時過ぎたら準備

 夕食の時間なんか勝手にしてください。とはいうものの、初めての人は何時にしたらいいのかわからんのです。ボクもそうでした。しかも最初のテント泊のとき、テント場にはボクしかいなかったので、何時から食べるもんなんだろうと思ったわけですよ。で、結論からいうと何時でもいいんですが、基本は夕食を準備して、食べて、後片付けをする。このとき暗いとやりづらいです。つまり後片付けが暗くなる前に終える、というのがいいでしょう。暗くなってしまうとトイレ行くにも水くみに行くのも、ヘッドライトが必要になります。水場が遠いところなどでは、暗いと危険ですらあるときもある。最初のテント泊はまあ夏場でしょうから、5時過ぎたら準備し始めると、まあ明るい間に終えることができるでしょう。

11 暗くなったら静かにしとく

 これは難しい問題です。マナーの問題はここでは触れません。とにかく、暗くなったら寝る人がいますから、暗くなったら静かにしておいた方が無難です。小さい声なら大丈夫だろうとか思っても、それでも怒る人は中にはいますから、イヤな思いをしたくなければ暗くなったら静かにしておくことです。最初はそのように覚えておいた方がいいでしょう。ちなみに、「暗くなったら寝るのがマナーである」ということが正解だとか間違いだとか言いたいわけではありません。あくまでテント泊を始める人へのアドバイスということで(と逃げる)。

12 テントの撤収は1時間30分

 テントは設営するときより、撤収する方が時間がかかります。朝起きてから、テントを撤収して出発するまでに1時間30分みときましょう。そんなにかからんだろうと思うのですが、たぶん最初はかかります。しかも結構テキパキ行動したつもりで、です。なので出発したい時間の1時間30分前には起きるようにしましょう。テントはザックの下に入れるのが普通でしょうから、ザックにほかのものを先に片付けてしまうとテントが入らなくなります。100円ショップで売ってるレジャーシートかなんかを持っていって、その上に荷物を全部出して、それからテントを撤収するとやりやすいでしょう。ラクなのは、テントをはったまま登って、それから下ってきて撤収する方法です。音をたてようと、時間がかかろうと(朝は日の出に間に合わそうとかあせる)、問題ありません。しかも夜露で濡れたテントが乾いていいことづくめ。そう考えると、最初のテント泊は縦走ではなく、テントに戻ってくるところの方がいいです。ボクもテントの撤収は時間がかかります。なんでかなあ?

13 特に知らなくてもいい結露対策テク

 知らなくてもいいんなら書くなよ、というツッコミはあるでしょうが、まあテント泊に慣れてるっ ぽいテクの紹介ってことで。春秋や夏の高山など、朝晩に冷え込むところではテントは結露します。 シングルウオールのテントは結露しにくいんですが、結露するといきなりテント内部が濡れますの で、内側のテント地に濡れては困るもんを触れないようにしてください。何回か経験すればどの程度 結露するかはわかると思います。けど、シングルウオールのテントは持ってないので、シングルのこ とはよくわかんないです。で、ボクの持ってるダブルウオールのテントなんですが、まあフライは 相当結露します。けど、ダブルですから、インナーは大丈夫。てっぺん近くのフライからポタッと きても、シングルなら顔直撃ですが、ダブルならインナーの上に落ちるだけ。だからダブルは結露の 心配なし、と言いたいところですが、やっぱしちょっと気をつけることはあります。一つはインナー の下のほう、たいてい黒く色が変わっているところですが、ここはフライがかぶさらずに直接外気が 触れやすいので、ときどき結露します。なんで、濡れては困るものをインナーの下のほうにくっつけ ない方がいいです。それともっと気をつけるのは前室。ここはフライの内側・インナーの外側ですか ら、フライの内側にびっしり結露します。なので雨が降らなくても、前室の部分の土だけ黒く濡れて いることがよくあります。たいていの人はここに靴を置いています。靴の外側は別にいいんですが、 内側が濡れると相当いやな感じです。ポタポタこない限り大丈夫なんですが、念のため靴の上側から ビニール袋とか防水のスタッフバッグとかをかぶせておくことをオススメします。ちなみに、靴ひも は靴の中に入れておいてください。外に出しておくと地面に触れますから、たいてい泥だらけになっ てしまいます。まあ泥だらけになっても、靴ひも結ぶときに手が汚れるくらいの話なんですけど ね・・・。
で、テントをしまうときですが、濡れたままだとザックが重くなりますし、まわりのものを濡らして しまいます。なので乾かしてからしまいたい・・・ですけど、テント場から山頂までピストンで テントは置いておくっていうシチュエーションじゃないと無理です。なので、できるだけ水を切って からしまうんですが、張ってある段階である程度バサバサやって、フライをはずしてからまたバサバサ やってみたいなことになります。ただ、これ暗い間にやるとまわりに迷惑ですので、朝早いときは 遠慮してください。じゃあどうするかというとボクはタオルでフキフキして絞って、またフキフキ するという方法で対処しています。完全に水を切ることはできませんけど、まあ許せるくらいには なります。で、ほかの荷物を防水のスタッフバッグに入れている場合はいいんですが、そうでない 場合はフライはビニール袋に入れるとかして、ほかの荷物を濡らさないようにしてください。2気室 のザックの人でテントはたたまずに下の方に無造作に入れている方もいらっしゃいます。撤収も速く なりますし、ほかの荷物を濡らさないいい方法だと思います。ただしこの方法は、ある程度ザックの 容量に余裕がないとできません。でも、最近大きな容量のザックは売れないためか売ってません。 流行らないんだろうなあ。ボクも1つ欲しいけど。

14 朝、1時間で出発するテク

 あの、こんなん自分で工夫すればいいんですけど、最初はテントの撤収に時間がかかります。 で、かなりな経験者でも2時間くらいかかる人いるんですよ。別に朝7時に出発するのに2時間かかっても 全然かまいませんけどね。でも朝早いときは話が変わります。
でね、隣のテントから話し声が聞こえてくるんです。
いわく「明日は4時には出発したいから2時起きだな」
えー? 勘弁してください・・・。ボクもっとゆっくりしたいわ。隣でガサガサやられたら起きて しまうがな。そもそも4時出発やったら3時で間に合うって!
と思ったのは事実ですが、それぞれの都合ですからね・・・。
 というわけで、どうやったら朝すばやく出発できるか、そのテクを考えましょう。 まず第一に、テントを張るときですが、風が強くならないところ(樹林帯のなかとか)では、 四隅の上の方から出ている張り綱は張らないようにします。風が強くなるかもしれないところでは その張り綱でとめておくことが重要ですが、樹林帯の中では必要ありません。すると撤収のときに その分ペグを抜いたり、ひもをまとめたりする時間が短縮できます(フライとインナーがくっつか ないようにだけは注意すること)。
 次に、寝る前にいらないものはまとめておくこと。夜ご飯のときに使ったものとか、おやつ類とか、 朝使わないものはすぐにザックにしまえるようにまとめておきます。ちなみに朝ご飯をパンとかに すると、コッヘル(鍋)とかバーナーとかもしまっておけるので時間短縮にはいいです。朝ご飯を つくる場合でも、朝ご飯用の食料と、必要なコッヘル、バーナーは別にして、すぐに調理できる ようにして寝ます。
 朝起きたら、すぐにコッヘルに水とかを入れてバーナーに火をつけます。湯が沸いたりするのを 待つ間にシュラフを片付け、個人用マットを片付けます。調理をしている間に片づけをすることで かなりな時間短縮につながります。ただ、火にかけているコッヘルには十分注意すること。
 ご飯を食べるときにはザックの中にシュラフも個人用マットも入っている状態になります。で、 ご飯を食べたらすぐにコッヘル、バーナーを片付けます。ほかのものは前日の夜にまとめている はずです。まず下に銀マットをしいている人ならそれをまとめてザックに入れるなりくくりつける なりします。テントをザックの上の方に入れる人なら、そのほかのものをザックに入れましょう。 テントをザックの下に入れる人なら、荷物をテントの外に全部出してしまいます。
 あとは靴を履き、テントを撤収し、ザックに収納します。出発用の荷物ができたら最後にトイレに 行き、そのまま出発します。トイレを最後にすることで行ったりきたりや、靴を脱いだり履いたり の時間を短縮できます。
 ちなみにテントの撤収の仕方ですが、最初にペグを全部抜いて、それからバックルをはずしたり 張り綱をまとめたりすると、テントの周りを何週もまわることになり時間がかかります。隅のペグを 抜いたら、そのときにバックルもはずして張り綱もまとめておきます。テントを1周したらフライを はずせるようにしておくわけです。
 こんな風にすれば起きてから1時間程度あれば出発できます。ポイントは前の晩にできるだけ 片付けておくこと。調理をしている間にどんどん片付けること。外に出るのは出発時の1回にする こと。
 朝1時間余分に寝られれば、その分、体力的にもラクになるわけやから、いいことだらけ。
 というわけで、4時出発のときは3時に起きてください。頼みます・・・。

15 テントは干す

 家に帰ってきたら、テントはフライとインナーに分けて干しましょう。晴れた日なら1時間もすれば乾きます。その日でなくてもいいので、早いうちに乾かした方がいいですよ。でも、なんか面倒なんだなこれが。(そんなボクでも一応干してますよ)

16 テントは担いだら使う

 当たり前です。テント担いで使わないで帰ってきたらいけません。ましてテント担いで日帰りしてしまうというのはダメダメです(ボクがね)。そんなことにならないよう、十分に計画をたててテント泊を楽しみましょう。そんなこと言われなくても使うでしょうけどね・・・


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